「素顔の彼は御曹司⁉︎」は、こうして出来ました。
私の書籍化最初の作品は、「素顔の彼は御曹司⁉︎」なのですが、これはもともとベリーズブックス「御曹司とあたしの秘めごと。」の文庫落ち作品です。
とても懐かしい。
そして、私の初オフィスラブ作品。
それまで野いちごで、学園ラブものばかり書いていたので、当初は苦労しました。
オフィスラブって、なに書けばいいんだろう⁉︎って……。
実はこのとき、ベリーズカフェが立ち上がったばかりで、最初のコンテストを開催してたんですね。それに応募する作品でした。
ですが、結果は残念ながら選外。
執筆活動をして、二、三年経ち、家事に育児に仕事にと、多忙な毎日を送っていた私は、小説を書くのをやめようと思いました。
だって、誰に頼まれているわけでもないし、書籍化にもなれないし、コンテストには落ちるし。
別に続ける意味ないじゃんと。こんなに大変な思いをして、書く必要性がないじゃんと。
ほぼ自暴自棄気味(^^;;
サイトを退会するか、作品は残して消えるか。どちらにするか迷っていたときに、編集部からお声がかかりました。
「書籍化のお願い」と。この、原題「御曹司と秘密の恋愛」が、書籍化してもらえることになったのです。
コンテストには落ちましたが、目に止めていただけました。
このときの、まさにア然とした自分を忘れられません。
会社のエレベーター前で見たメール、それはまさしく、子供の頃からの夢が叶う瞬間でした。
執筆に関わる全てを諦めかけていたとき、「素顔の彼は御曹司⁉︎」は生まれたのでした。
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